「はり師・きゅう師とは?」
はり師とは、様々な体の不調に対して適切なツボに細くて痛くない鍼(はり)をして症状(病気)に合わせて適切なツボに細い痛くない鍼(はり)を刺し、刺激を与えて体調が悪いのを治療する仕事です。きゅう師とは、もぐさ(ヨモギの成分)に火をつけてツボを刺激することで、病気の治療をする仕事です。両方とも国家資格になります。
「はり師・きゅう師の歴史」
鍼灸医学は今から3000年以上前に、古代の中国で誕生しました。日本の鍼灸の知識は6世紀頃、朝鮮半島から日本に伝えられその後、鍼博士、鍼生といった官職が鍼灸を扱う医療職として設けられました。
日本鍼灸の特徴である菅鍼法(鍼を管に挿入した状態で刺入する方法)が編み出されたのは江戸時代で、この方法は初心者でも痛みを与えずに治療することができるため、現在では日本だけではなく世界で用いられています。
「はり師・きゅう師の仕事」
鍼灸師(はり師・きゅう師国家資格)は、鍼と灸を用いた施術を行い、身体の不調の予防や改善を目指すことが主な仕事内容です。鍼や灸を用いた施術は東洋医学に基づくもので、人間が本来持っている自然治癒力を高める効果があります。副作用が少ないため、乳幼児、高齢者及び妊婦の方も施術を受けることが可能です。
「美容鍼について」
美容鍼灸とは、美容を目的とした顔面だけではなく全身に行う鍼灸治療全般のことです。
化粧品やエステのように、肌表面からアプローチするのではなく、組織、細胞、血管及び神経を刺激して身体の内側に働きかける美容法です。肌だけではなく、胃や腸の改善、肩こり及び足のむくみ等、身体全体のバランスを調整しながら、肌が持つ回復機能を活性化させ、アンチエイジングへと導きます。
「はり師・きゅう師が活躍する現場」
はりきゅう院・はりきゅう整骨院・病院・クリニック・介護福祉施設・美容はりきゅうサロン・スポーツ施設・部活動、実業団及びプロスポーツ等様々な現場で、スポーツトレーナーとして働く鍼灸師もいます。選手の怪我の治療、機能回復、予防及びコンディショニング等が主な仕事内容です。
「はり師・きゅう師のまとめ」
① 東洋医学の知恵を現代に活かす専門資格!
② 未病の概念で健康維持をサポートすることができる!
③ 美容・スポーツ・介護など活躍の場が広い!
④ 体と心のバランスを整え、生活の質を向上させる!